【必見】回復期から急性期看護師へ 情報収集編

 今回は勤務前の情報収集についてまとめていきます

 

 

回復期と急性期の違い

回復期では主にADLを中心に情報収集を行い、病棟で患者がどの様に行動するのか確認する必要がありました。

リハビリではどの様なことを行い、今何ができるのか、認知レベルから転倒リスクがどうなのか、予防策はどうなっているのか等がメインになるかと思います

付随して、リハビリを安全に行うために患者の身体状況、発熱などバイタルサインの確認が必要でした

 

急性期では、これらが逆転し、患者の病状や進行中の治療、手術予定、検査結果などを把握しなければいけません

これらを把握していなければ、実際に患者をみた際に正常、不正常の判断ができず、医師への報告、診察依頼が遅れてしまいます

なので、限られた時間内にこれらの情報を迅速に収集しなければ なりません

 

情報収集の内容

情報収集の際、把握する主な内容は以下になります

・主科

・主病名

・併発している疾患

・治療方針(主、併発疾患共に)

・内服薬

・点滴内容

・診察、回診日程

・検査内容、検査結果

・手術日程、手術内容

・バイタルサイン

・認知レベル

・ADL(抑制内容など含む)

     等

上記の内容は情報収集時に確実に収集したい内容になります

患者の状態に合わせて、収集内容は随時プラスされます

 

収集内容の活用

ここでは情報収集後にどう動くべきかをまとめます

 

・検査結果

検査内容にもよりますが、今回は採血データの際どう動くべきかをまとめます

採血データを確認し、明らかな異常値がある場合は医師へ報告し、指示を依頼する必要があります。

一例

カリウムやナトリウム等、電解質補液指示や変更

ヘモグロビン等、貧血→輸血や薬液投与、食事内容の変更

フィブリノーゲンやINR→薬液指示

Dダイマー等→エコー指示

CRP等→抗生剤指示や変更

上記の内容が出る可能性はあるので把握し、医師へ報告、指示依頼は必要になります

また確認の際は当日のみではなく、前回、前々回等、複数回の結果を比較し報告していくべきか判断していきます

※報告前に、医師がカルテにて記載している場合もあるので確認し、その後に報告し指示を依頼しましょう

 

上記以外にも、採尿や採痰、レントゲン等、異常値があり、医師へ報告が必要な場合は早めの報告、指示依頼は必要になります

 

・手術

手術がある場合は、手術時間、内容の把握が必要になります

確認の際

・同意書(必要書類全て)

・サイン

上記の内容を確認しましょう、漏れがあると手術が行えない場合があるので、前日までに確認できていると良いでしょう

 

・点滴内容

点滴内容を確認し

・開始時間

・滴下速度

・輸液ポンプ、シリンジポンプの有無

・薬液投与期間

上記の確認は必要になります

投与薬によって、投与間隔の指示があるので正確に滴下するようにしましょう

当日に指示が終了している場合、医師へ確認し投与終了なのか、継続なのか確認が必要になる場合があります

最後に

これらの内容は情報集の際必要な内容の一部になります。患者の状態にあわせて、必要な情報を収集し、その日にあった行動ができるよう努めていく必要があります